詩人:まとりょ〜鹿
水が沸騰して
このカップラーメンが出来るまで
どれだけの未来を予測出来るんだろ?
きっと明日も
こんな風にただ、
湯気立つカップラーメンの容器の匂いに
馬鹿みたいに過剰反応を示す
美食家な俺の腹。
そうだなぁ〜、
可能なれば此処に
ワイフと云う名の可愛い子が
笑顔で味噌汁なんか
作ったりする朝焼け風景。
柄にもなく
目覚まし時計ナシで
嗅覚なんかで目覚ましちゃって…な。
漏れなく漏れる。
それが俺みたいな
蛆沸く男の独り生活。
“夢は夢なんですよねぇ”
なんつって、タイマーが程よい硬さのカップラーメンの食べ時を知らせる。
今日は此処まで。
ではまた明日この時間に夢の続きをば…。
まだ見ぬ君と
想像にすら難い俺の
愛ある同棲生活を
蓋を開けりゃ
ほんわか温かい
カップラーメン。
湯気の向こうに
そんな将来を思考する
若者な俺。