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詩人:チェシャ猫
手を繋ごう
繋いだその結び目から世界が広がって
笑顔が生まれるから・・・
哀しみ堕ちていくだけの争いが
意味さえ知らずに続いていく
誰もが武器を棄てる勇気を持たぬままに
赤い雨は降り注ぐ
助けてくれと誰に祈る??
微笑むだけで手を差し伸べぬ神に縋っても
希望はこの手から零れ落ちてゆく
世界が見捨てた場所に佇み
涙の数を数えている
誰かこの命を終わらせてくれないか??
自ら絶つ勇気を持たぬ小さな胸に
優しい最後をくれないか
簡単に壊れてしまった何かを
元に戻す為の時間は見えないから
せめて今この瞬間にも確かな
君の温もりに触れさせてくれないか??
手を繋ごう
繋いだその手から優しさが溢れて
いつか命が生まれるから・・・