詩人:甘味亭 真朱麻呂
まだ行ったこともない
見たことすらない様な
場所へ誘ってくれる夢
絶え間なく流れる時間
その中で僕はなにを探し求め生きる
その答さえまだぼやけて見えないけど
あこがれはきっと求める事をしない限り生まれぬ感情だから
どれだけくじけようとあきらめかけても
またこうして立ち上がられるのはまだ僕の中に夢を叶えたいという思いがあるからで
その思いは紛れもなく証でもあって
たとえそこへ行き着く為にどんな犠牲を払おうと冷たい雨に心まで凍えようとも夢をつかむためには暇(いとま)をつけないんだ
くり返す失敗や挫折は
その夢をつかむための
ささやかな試練だと思うから簡単にはあきらめられないのさ
どれだけの日々を積み重ねればその追いかける夢をつかめるんだろう
たとえ何年何十年かかったとしても僕は追い続けるだろう
今はただその夢に向かっての旅の途中
たくさんの喜びを噛みしめて時には勇気づけられて
悲しみには涙して
嬉しいのなら笑うだけさ
その瞬間だけは本当の自分をさらけ出せ本当の自分になれる気がする
もう戻れない月日をたどりながら見上げる空にはひとつさえ迷いや後悔はなかった もう…
僕が追いかけるこの夢を見果てぬ夢にはしないで
未来にはきっと鮮やかに夕空を染める茜色の様に
いくつもの困難な出来事をかいくぐったあとそっと届きそれは僕に僕だけに笑いかけるから
さあ また今日という新しい扉を開こう
くり返す日々の先には夢が待っている
ああ どんなに明日が霞んでしまっても
追い続ける事で追い続ける事こそこれ以外他にはない夢への唯一の近道だから
ずっと続く一本の道を曲がらないように歩いていくんだ
誰かに恋して 愛をはぐくむような歳になってもあの日と変わらない輝きを瞳から絶やさないで
永遠の夢追い続けて
僕よ 旅人よ