詩人:雪 刀寿
夜汽車が ものがなしく
人情節・調に ふるえて
とぼ歩き、
深みにしげる 野のみどり葉が
ため息流し、
露しずくで ひっそり憩う時、
このめがしらは うす桃色に色づくんだ
夕なぎにとけた、海の、ほの黒いオレンジ・・・・
昼のあつけに疲れて横たわり、
暗みの影が ほっと ひとすじの吐息 もらす
ーー ほの熱い まぶた、 そっととじたら、
たっくさんの君からの愛便がつまってる
光の かたまり の上で踊る、天女が みえる
・・・祝いだ!
こんなにまで んん・・・
なぜ、、 こんなにも ホット・ピュア
うなり声が出ちゃうよっ
ナチュラル美に
書きつけるボールペンも
こわばって、あせって、
筆圧が、ぶれがち
悲しみの友とも会い直したいくらい
かえしがえし
ロマンスほどける
ひとときの たゆたいだ。