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詩人:高級スプーン
お笑い草が生い茂る
変われないのが
嫌なのに
そのままでいる事が
出来ないよ
何様のつもりだ
取れないモヤモヤを
知らない誰かに
押しつけて
答が出るのを
待つつもりか
耳塞いでちゃ
いつまでたっても
君の側には
誰も寄り付かないよ
壁一つが遠い
楽しそうな声の隣で
しかめっ面して
ヒカラビルヒトヒトリ
握り締めた拳の中に
あるのは
あるいは何も
ないのかもしれないが
不安が募り
閉ざしたままでいる
知ってるんだろ
本当は誰か
その手の中にあるものが
君の最後の砦だと
余裕があるから
悩めるんだ
本当はどうか
真実は定かじゃないから
いつでも
消えてもいいという
価値を残したいから
逃げているんだ
うん
僕は何があっても
この手の内は
見せないよ
それも嘘だ
赤く光るボタン一つで
吐いてしまうんだろ
頼ればいい
乞えばいい
空が曇るのを
雨が降り
ウルオイオビルヒトヒトリ
魚は逃げ場を得て
悲しげに泣くんだよ
そのままの
変わり果てた姿でさ
ハッ