詩人:甘味亭 真朱麻呂
生まれた僕らに永遠がないように
形あるものにすべて壊れるときがあるように
終わりがあるからこそ輝くものもある
瞬間に その瞬間だけ光を放つストロボのようにまばたきする間もないような一瞬の景色に目を奪われながら
ぼんやりとした
でも今歩いてるこの道は確かな道だから
答なんてない道だから
どんな未来でもそれは自分が選んだ未来であり 答でもあるから悔やんだところで自分が悪いんだと思うくらいでいつかそうやって忙しさに身をまかしすり減らして忘れることもできるだろう
責任はいつだって自分にのしかかるものだから
いちいち失敗したことに悔やんでもいられないから
その失敗を次につなげないように
ただ今はこれから来るまだ見ない未来を夢見るだけで幸せだと満たされてると満腹になれると思いこみながら はかない幻に寄りかかるだけでいいのだから
そのあまりの楽さにやがて訪れる未来なんて軽いよと甘く見ながら いつか痛い目を見るのかな
未来へと続く道を歩く 今 ある日の静かすぎる真夜中にちょっとだけ不安げな陰を胸に想像していた
このまま歩いていった僕がどれだけ楽をしてきた罰を受けるのかと 楽をしてもしてこなくても大変さは変わらないさとえらくみせたところで ただむなしいだけだった ただこんな切ない思いに 先の見える見え透いた明日に 涙を流していた
ふいに吹いたつかの間の風が悲しい胸の内と意識さらって夢もみれないまままた 新しい 今日を迎え
夢もないまま 日々はずっと多分続いてゆくよ 続いてゆくね
心の地図に指し示された場所は やっぱり昔と同じ 夢がある場所だった 今日も明日も 地図は変わらず そこを悲しく僕に指し示すだけだった 悲しいくらい時がずっとだいぶ 過ぎ去った後に
未来の地図はもう届かない夢をまだ心のどこかであきらめきれてない それでももうつかめない時の流れすぎ