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詩人:チェシャ猫
どこかでまた涙の落ちる音が聞こえました
そっと誰かが取り出したハンカチは
差し出される前に
新しい悲しみと共に消えていきました・・・。。
どれ程の悲しみが
一秒の今に生まれて埋もれていくのか
どれ程の優しい腕が
差し伸べられて また代わりに傷ついていくのか
数え切れない涙を数えようとするよりも
目に映る一粒を拭ってあげたいのです。。
私に今何が出来るでしょう
止まずに流れていく涙を請け負えますか??
涙が落ちない世界を造れますか・・・??
どこかでまた涙の落ちる音が聞こえました
哀しみに覆われたその音は
何故かとても美しく響きました
私にも貴方にも涙が落ちるのは止められないけれど
せめて私が涙の落ちる場所を作りましょう
そこで気の済むまで泣いたのならば
次は貴方が
誰かの涙の落ちる場所になりましょう・・・。。