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詩人:どるとる
流れるように
風のように
日々生きていこう
何も心配することなんかないのさ
夢見るように
鳥のように
さあ生きていこう
誰もかまうことなんかないのさ
街は今日も
人であふれただ賑やかで平穏な空気
家でも
仕事場でも
よく怒られて
どやされて
自分が悪いのはわかってるけどそれだけに本当にいやになっちまうね
高いところ
風の中に
ふと立てば
いろんなこと
些細なこと
思い浮かぶけど
何ひとつ
責めたりすること
なんかしなくていいよ
人生は五十歩百歩所詮まほろばの夢の中
長い道のり
焦らなくても
急がなくとも
いいんだぜ
雲の速さで
ゆっくりのんびり
生きていこう
青空が見える時に
精一杯遊んでおこうよ
雨の日は家で本でも読んでいればいい
本能に従ってばかりで損してばかりの毎日でも
それほど参ってないさ
笑い話に変えてしまえばOKだぜ
なんとなく
走り出す帰り道
急ぐ理由なんかないのに
風を切り
ぼくは風に抱かれて
ひとり物憂げに
目をつむるのさ
人生なんてあっという間に過ぎてゆく
長い道のり
焦らなくても
急がなくとも
いいんだぜ
亀の速さで
雲の速さで
ゆっくりのんびり
生きていこう
誰かのぬくもり
探す夜
見つからなくて
くよくよ落ち込んでは壁に向かいひとりごと
そんなむなしい夜さえ生きていく自信を捨てるような理由にはならないのさ
ここに僕がいることが生きてる理由だ
ここで僕が笑ったり泣いたりしてることこそが生きてく意味だ
答はまだ出ないけど
この道の先にはまだまだ何かがある
そんな気がするから
そう言いながら
結局は楽しんで生きている毎日
悲しみがほほを伝う涙を降らせても
涙ぬぐって
出番を待って
ひたすら耐え忍んで
空見上げて
気合い入れて
重い腰をあげて
歩き出す
そして人生はやむなく続く
空の果てまでも
地の果てまでも。