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詩人:歹←ガチ
きみのては
つめたくて
ぼくのては
あたたかくて
ぼくはきみのてを
あたためたかったから
てをにぎってあげた
てをにぎってから
すうじゅうびょう
きみとぼくのての
おんどがおなじになった
きみのては
あたたかくなったから
もうてをはなしても
いいんだけど
なんだかまだてを
にぎっていたかった
ああ
そうか
てをあたためたいと
おもったきもちが
やさしさなんだ
おなじおんどになるまでの
すうじゅうびょうが
こいというんだ
てをはなしたくない
つよいきもちを
あいとよぶんだ
なんだ
とっても
かんたんだ