詩人:快感じゃがー
千切れ雲
左手に留めたままの
御来光
不戦勝
果ては、もう
不甲斐ない自分へと
差し向けた
ただ、ひとつの懲罰
聴こえぬ程の
ちいさな声で
振り絞った
朝に飛来
走馬灯のよに
駆け巡る日々が
絶えず
明日を脅かす
堪えきれなくなって
鳴きだした、君
こぼした涙の
濁りの中に
映していたい
幻想の痛み
僕は、きっと
天才なんかじゃあない
揺れていたいのさ
遥かなる、要塞
朝が無頼
波久礼雲
右手に凍えたままで
御懐妊/苦労人
シャーベット状の未来
フライングも
いいとこだ
今だけの君に唄う
今だけの音を刻む
今だけの君に誓う
今だけの僕を、生きる
愛しさを造りだしてく
愛おしさ
夜は弔い
気づけたなら
要らないでしょう
愛撫は
直に、南を目指すから
シャーベット状の未来
出遅れたのは、僕で
もう一度、吹きかけ
君を繋いで
も一度、冷やして
君で汚して
願い雲
両手に、今日を掴んだ
今だけの君に誓う
今だけの僕を
生きる
幻想の痛みより
まだ、現実の膨らみ
燃え尽きる前に
消えたいよ
「汚れる日」がすべて