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詩人:どるとる
夜明けにはまだ遠く
夜と呼ぶには大げさ
な灰色 中間色の心
悲しみは降り止まない雨になって
降り続くのに
それを避ける傘もなく
冷たさがストレートに
芯まで伝わるよ
ただそばにいることだけしかできない僕だけど
気の利いたことさえ言えない僕ならば
きみのそばにいてあげることこそが何より僕にできる精一杯だと思うから
そばにいてあげるよ
そばにいさせてよ
そしてひとりぼっちの夜を終わらせて
男泣きさせるような地味なさみしさも
切なさも素直に僕は今まで我慢してきたから
これからは我慢なんかしないできみの前で泣いたり甘えたりできるんだね
いつも
いつもいつも
僕は君に感謝してるよ。