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詩人:甘味亭 真朱麻呂
熱く熱すぎるほどの熱を放つ太陽も
一瞬でカチコチに凍り付いてしまうほどの
悲しみがやがて時間をかけて少しずつ確かに僕を染めて
こぼれそうな星の夜のため息はキラキラ光り未来を夢みる私たちの夢まくらに ときに悪夢をときに涙しちまうくらいの昔を思い出してしまうような そんな夢をみさせる
窓から吹き込む夢から覚ますきらめく魔法の粉で今日も変わらないいつもと同じの朝をさっきまで星降る夜だと思っていたのに早いものさ
星の光を過去に変えながら思い通りの形にならない現実をどうにかやり過ごしいつの間にか気付いたら星の行方をさがしてロマンにおぼれてた
それでも
愛とはすてきな代物で
かけがえのない僕の宝
こぼれそうな星の夜に
誰もみんな悩んだり迷ったり毎日がこんなにめまぐるしく通り過ぎていくというのに息つく暇さえあまりなく 無意識に吐き出す二酸化炭素は空気中をみえないままで浮遊する
どれだけの悲しみに泣けばいいの?
どうにもならないことばかり不安ややりたいことが増えるばっかしで 仕方がない
偽物のこの吐息の行方はどこなんだ?
ため息は易々と使ってはいけないものなのに どうしてこんなにも僕は二酸化炭素を大量排出して世界を壊す手助けをする? 悲しみに沈み込んで青くなるまで沈みっぱなしのまんまで
僕の中にはきっと
何ひとつ光るものはないから 夜は今夜も雲を透かし朝をつれ夜を遠ざけるよ
いつもいつでもいつまでも ずっと
こぼれそうな星の夜でも 当たり前なやさしいほほえみの中あたたかい食事で囲む
それがちょうどいいのさ 無理に言葉にしなくても伝わるよ
いつかこの思いは銀河を伝って大切に思う人の胸へと
今はそう信じていたい
叶うんだと信じたい
その思いを信じたい
星のない静かな夜でも
明日はやってくるから 明けない夜などないから。