詩人:soul
曖昧な距離
確かめずに歩く
行き着く場所は
多分誰も知らない
鮮やかな風
その中で見た
僕が見た景色は
多分誰も知らない
音のない部屋の中
ガラスの向こう側
空気に触れる
重力に逆らって
空を飛ぶ夢を見る
曖昧な視界
咲き誇る坂道
あの時聞こえた声は
多分誰も知らない
浮ついた感情を
緩やかに制御して
見えた景色は
多分誰も知らない
音のない部屋の中
ガラスの向こう側
空気の摩擦で
風を感じて
空を飛ぶ夢を見る
声がする
空気が揺れる
ガラスの向こう側
すり抜けて
空気に触れる
重力に逆らって
空を飛ぶ夢を見る
2004/10/10 (Sun)