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詩人:どるとる
何もできない
愚かな僕だけど
君のそばにいたいよ
いさせてよ
時には優しい
言葉をかけたいよ
でも君はいつも
ただそばにいてくれればあとはいいから
そう言って微笑む
ほんとうは素敵な
指輪も欲しいくせに
ほんとうは素敵な
夜景が見える場所へ行きたいくせに
君は強がって
僕に優しくしてるつもりでほんとうの気持ちを隠しているんだね
わがままじゃないんだ
勝手なんかじゃないんだ
ほんとうはしてほしいこと
欲しいもの
行きたい場所
言ってくれれば
できる範囲で叶えてあげるのに
君はひたすら
強がってばかり
だんまりの夜
ふたりは背中合わせで会話を続ける
君の背中が心なしか泣いている気がしたんだ
僕の背中を伝って思いは通じたかな
強がらないでよ
わがままを言ってよ
僕はそのために
ここにいるんだから
君の願いを聞き入れるために頑張れるんだから
ほんとうはもっと
僕に甘えたいくせに
ほんとうはずっと
弱虫なくせに
強がるたび 君の小さな胸が軋むようで
悲しいのさ
ひっそり泣いてることも抱いてる願いも全部わかってるから
なおさら
ねえ 僕は君の隣にいるためだけの人のですか?
違うだろう?
君を愛する人だろう?
背中合わせの会話なんて止めて
向き合って素直になろうよお互いに
背中合わせじゃわからない
見えない気持ちを
抱いてたさみしさや
果てしない孤独を
聞かせてよ話してよ
君の話ならいくらでも聞くから
そのためにいる僕だから
泣き合って なんだか疲れたころ
僕は君とふたり抱き合って眠る
君の寝顔がすべてを教えてくれる
この人を守るため
この人の幸せを見つけるため 僕はいるんだと
そして泣いていた
君の背中はいつの間にか笑ってる
猫背がかわいいね
ぬくもりがあたたかいね
アイラブユー
やっと言えたね。