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詩人:甘味亭 真朱麻呂
早くなったり遅くなったりいろいろだね
寒い今頃の冬になれば時間は夏の時と違ってもう日が落ちるの早すぎないって時間に暗くなる 暗くなる
時に時間を追いかけながら
時に時間に追われながら
それにあわせて走ったり歩いたりしてる
いつも いつも いつも
僕らは
いつも いつも いつも
何か探してるんだな
何か思ってるんだな
ふと気づけば
ふと気づくと
大人で 早いもので歳だけ重ねてるって毎日がそれでも続いて行くよ
影は伸びきってやがて暗闇の中に消えてはまた光に照らされ浮かび上がる ふたつ並んで寄り添う君と僕の影
たまにはこういうのもいいねと柄じゃないなんて事はいわないさ
素直な心で考えればこんなにも素直になれてしまえるんだね
見慣れた夜の町のはずれの方のさびしさと心の中に飼い慣れた不安もやり慣れた退屈な暮らしとそのほか様々
今ではどうにでも好きなように気の抜けるような憂うつもつまらない退屈も操れるようになったよ
がまんをおぼえたら
なんだか少し本当の意味での大人になれた気がした
まだまだ長く続く日々つまり人生
続いて行くだろう
同じような日々でもちょっと変わった日だとしても一日一日の不安を一つ一つ消していきながら
ゆっくりのんびり歩いていくんだ 焦らず急がずあわてる事なんてあわてる理由なんてないはずだから
今はゆっくりゆっくり生きていけばいいんだよ きっと
大人になったからってなにが変わるわけでもないから
これといって実はなにも変わらないのさ
ただ自然のままいつも通りあの頃のように同じように笑い泣き迷い悩みながら
そんな風に暮らしていけばいいんだよ
生きていけばやっていけるさ ああきっとやっていけるさ
やってみせるさ
見ててごらん ほら
僕の隣で
僕の肩によりかかりながら一日中やることも見つからずただ時間を