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詩人:甘味亭 真朱麻呂
はらはらと静かに
ただ静かに雪は舞い降る
どれくらいの退屈と
どれくらいの日々を重ねていけば
明日は見えてくる
未来は見えてくる
形のないイメージを今夜も抱いたまま眠りにつくの また冬は過ぎてとうとう分かれ道にさしかかり立ち止まる
立ちつくす
夢もなにも決めてないまま
たくさんのやさしさと
たくさんのあたたかさに
包まれながらも
不安で 不安で 不安で
悲しくて仕方なかった
別れ別れの旅は続く
出逢いは永遠の別れなのかな
始まりは新たな終わりの序章なのかな
静寂に降りしきる太陽光 春がまた訪れる見上げればもう…
答を知らせる
僕に 僕に 僕に
大切にすべき抱きしめるべきフレーズは
ああ 愛してる
ただ 愛してる
もうそれ以外僕には取り柄ないから
何もそれ以外僕には残ってないから
真っ白くなる ここには何も もう…
どうしてか今さら涙は頬を伝うの
どうしよかどう君に想い伝えたらいい?
わからないから
空に聞く
星に聞く
月に聞く
自分に聞く
冬に聞く
返事はかえらず
ただ雪が降り続くだけ
悲しみの雨に変わらないように今だけは笑うから 無理矢理にでもさ…少しでも素晴らしい明日が見れるように 今は笑っていようね 冬が来たからには
はらはらと静かに
ただ静かに雪は舞い降る…
中央広場 商店街
表通り抜けりゃ大きなツリーと緑色と赤で電飾されたきらめきが僕を舞ってる
そこにある
そこにある
ほんのちょっと
手を伸ばせば幸せもつかめるはずだから
ほら ほら ほら
笑ってごらん 冬が来たからには
この街にまた冬が来る
冬が来て
街を白く染める
明日にはつもることだろうな
きっとつもることだろうな
雪合戦しようねと笑う
笑う 笑う 笑う
僕らは。