|
詩人:トケルネコ
舌打ちする片肘の夕暮れ
髑髏の口内で燻り続ける膿
抹消嚥下する深紅ジミタ包帯
見つめ返すイタチ野郎の法廷
誰とイスを共有するとか
そのイスを誰から奪うのとか
トグロ巻く中指のリングで果てを描いた
全滅の歌が聞こえる
羊飼いが一匹づつ撃ち殺してゆく事を憶えた
「夢の境を知りたい」
「夢というユメの血を流すサマを!」
そのイスを誰から奪うのか
あのクギを誰に当て付けるのか
アナタノ愛ハ僕ノミットモナイ罪スラ共有デキルノカ…?
美しい恐怖をください
南国の碧い珊瑚礁が端から真っ青に泡立っていくような
ピサの斜塔が夜毎少しずつ真っ直になるような
指先の小さな切り傷が何年も何年も癒えないような
誰も知らない心の叫びを
髑髏の口内で燻り続ける焦げた肉片を
そのイスを誰から奪うのか
奪ったイスに何を載せるのか・・・
視界に発狂する自由をください
真っ青に泡立つ海から真っ直な中指がせり上がり傷という傷から真っ赤な膿を滲み出すような・・・
クソッタレな未来を!!