詩人:もとり
人 一人を頭から追い出す為に
どれだけの時間を費やせば良いのだろうか
どれだけ泣けば忘れられるのだろうか
何がいけないの?
どうして大事にしてくれないの?
何で傍にいてくれないの?
どうしてそれで好きだなんて言えるの?
何で連絡も繋がらないの?
どうして
なんで
羽根よりも軽い言葉は
鉛よりも重い心に響かず
何処か遠くへとすり抜ける
どんな事を聞いたって
実感出来なきゃ意味がない
忘れたい
忘れない
忘れられない
忘れたくない
‥忘れなきゃ
錯綜する想いは
未だに澱んで漂わせ
早く過去の物に風化すれば良い
思い出は何時だって
余計な物を削ぎ落として綺麗な物に変わるから