詩人:結希
ねぇ、覚えてる?
僕が泣きじゃくってたあの頃
制服着た姿、君は知らないよね
ねぇ、覚えてる?
君が僕に夢を託した日のこと
僕、覚えてるよ
君は涙流さなかったけど心はいつも泣いてたね
僕に抱きついたりしてくれなかったけど
僕には伝わってたよ
君の優しさ
18歳も離れてて
僕の兄貴だった君
ねぇ、僕おっきくなったんだよ
あんなに早く大人になりたいって言ってた僕が
あと2年であの頃の君と同じ歳になるんだよ
君とさよならしてからもうすぐ4年が経つね…
君は変わっちゃったのかな…?
僕はたくさんの人が愛してくれて変われたよ
あの頃の無表情な僕はもういないんだ
ねぇ…会いたいな
会ってもきっとお話出来ないのは解ってるんだけどね
何も知らなかった僕
解り過ぎてた君
僕も知りたかった
なんて言いながら僕今君と同じような道を辿ってる
似てるだけで全く違うんだけどね
あの頃の君と僕は幻だよね
幼すぎた僕
人を恨んだりしない君
だからいつも苦しんでたよね
笑いながら心で泣いてたよね
誰も助けてくれない、解ってくれない…なのに人を愛してた
君は天使
そして反面悪魔
僕が無垢だった頃の僕だけが知ってた天使
羽一枚すら掴めなくてごめんね
いつかきっと会おうね…
僕と君の幻