詩人:甘味亭 真朱麻呂
流れる時にあわせて
僕らは歩いてるわけじゃないけれど
時とたまたま同じなだけなんでしょう
いくつもの悲しみや喜びに涙したり笑ったりするのが常なんだろう?いつの時代も
僕らが一歩進めば
歩み出れば
時も同じだけ進む
何かを刻むよ
今日も明日もずっと
愛も夢も記憶も
全て はるか遠いあの日からの思い出も心に刻んで行くよ
降りしきるほどになぜか悲しくなる
雪は心の奥に語りかけるそっと何か
つぶやくようにただ雪は白く静かに
街を染め 瞳をぬらし手のひらで冷たい感触を残し消える
はらはらと
はらはらと
この世界で息づく命が深く重いため息をこぼす。全ての人々は今 雪が降るこの空を見上げ なにを思う?何かを思う
きっと何かを思うんだろう
冬になればまた桜を眺める人たちも寒さが戻れば見上げるだろう 遠い過去を見つめるように遠い一年を振り返るように
その先へ その先へ
もっと先へ 想いを馳せはこぶ気持ちもはこぶ まばたきの瞬間のきらめきが
今 視界を埋めつくし忘れてた記憶ふいに心へ舞い戻る
※ 繰り返し
この空見上げて何かを想い心にまたひとつまたひとつと雪を降らせ 空にまたひとつまたひとつと思い出を刻み込むように
進むべき道が分かったのならあとはもうその道に向かって進んで行けばいいだけ
また冬が来たらこうして見上げるのかな
過ぎ去っていった少しだけ遠い思い出を胸からそっと空に描いて思い出すように
瞳に映すように
忘れないよと誓うのかな
ねぇ 雪は明日やんでしまうのかな?
それともつもるのかな
僕らはこの先このまま歩いていくのかな
遠い未来の世界へと
何かを背負いなくしたり得るのを毎々繰り返して思い通りの夢をつかめる明日は都合よくやってくるのかな? 冬に聞いても 空に聞いても答なんか答なんか