詩人:ピースウォーカー
久しぶりに兄貴のとこに行った
実際は兄貴に会いではなく
好きなアーティストのライブを
観に来たのだ
今まで隠していた人のライブだった
その帰り道兄貴が飲み屋に誘った
兄貴と二人で酒を交わす
なんか恥ずかしい
第一声は俺
このアーティストが好きだって
意外だよね?
次に兄貴
知ってたぞ?
呆気に取られた俺の顔を見て
兄貴は笑った
何年お前と兄弟やってると思う?
隠していたつもりだったのに
兄貴にはバレてた
なのに変わらずに接してくれていた
それに気付いたとき
大粒の涙が溢れてきた
兄貴には酒のせいだといって
ごまかした
多分これもバレてるだろうな
だって俺の兄貴だから