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詩人:たかし ふゆ
世界の果てで起こることについて興味がある
海の向こうで起きる事件について怒り、悲しむこともある
だが、僕らは深くを知らない
自分と世界を繋ぐザイルは、思った以上に脆いのだと知った
夕風を浴びながら、昔、僕らはヘッドフォンから流れる音楽に身を委ねて、常に何かを探していた
繋がりと、その意味を、探し続けていたのだ
駅の吹き抜けで、懐かしみながら、過去に浸る
そこに、必ず音楽がある
今だ騒然とし
鳴り止まないミュージックたち
やがて断片となるまで
僕らは一体と化して
今度は、新たな何かを探していくのだ