詩人:現実的SUGILL
あたしは変わらないのに
みんなは
変わってくみたいね
こころで泣いて
精一杯に
はにかんで魅せた
あたしの内側
泣いている、のに
みんな気づかず
素通りしてくわ
窓の外はもう冬だけど
この部屋はまだあの夏
あの日のまんま
置きっぱなし
君のチェックのシャツも
デートに着てくつもりで
買ったスカートも
散らかった部屋に
思い出だけ
君の痕跡と愛が
散乱している
あの日のまんま
あの日のまんま
あの日からずっと
時が止まったまま
決着つかない恋
ねぇあたしたち終わったの?
せめてそれくらい
教えてちょうだい
どこへいったの?
窓一枚
隔てた外は
とてもうつくしくて
幸福そうなのに
まるで別世界よ
きっと別世界なの
散らかった部屋に
思い出だけ
君の痕跡と愛が
腐乱している
こころの中で
あの日の君が
あたしを縛りつづけてる