詩人:和泉
飲んだ台詞は喉の奥に消えたこの舞台で主役は僕のはずなのにライトアップされず劇もまだ中盤で長い 長い劇に終わりは見えない生まれる前に渡された台本は真っ白で鉛筆と消ゴムを差し出され“自分で造れ”と舞台に押し出された僕の台本はまだ10ページにも満たなくてけれどライトアップされるシーンがいつか訪れるだから今日も僕は舞台に立っているんだ