詩人:ロニ−
綺麗な詩はいらない。
欲しいのは欲望に腐った心のみ。
吐き出して吐き出して吐き出して
土が出て水が出て血を吐いて、
それでも出てくる言葉が私を作る。
言葉が全てじゃない。
言葉でしか表せない。
矛盾があたしらを作るんだ。
綺麗な詩はいらない。
あたしには毒だ。
綺麗な詩は必要ない。
それは息を止めるよりも過酷な事。
血を吐くよりも残酷な言葉が
あたしを眠らせる。
私を動かすのは生きてる言葉。
愛や恋、生きてることの憤りや死を想う言葉。
崇拝者のように地べたを座り
その言葉の羅列に涙流し懇願する。
“貴方の言葉は、私に届きました”
あたしと私。
相容れぬ関係、2人で違和感の1つ。
道が別れた2つ。誰も気付かない気持ち。
交わることはないけども、
貴方の、貴方の声は
私にあたしに私にあたしに、貴方に、
届きました。