詩人:緋子
誰にも迷惑かけないから。
わがままはもう言わないから。
約束するから。
だから、
許しをください。
あたしそれがなきゃもう何をしても駄目になるの
苦しさから逃れても、
罪悪感を感じて
耐えようとするほどに、
苦しさは余計に募る
我慢なんて出来ないよ
だけど色んな顔が浮かび上がる
悲しい顔
呆れた顔
嘆く顔
怒鳴る顔
逃げ場が、ないんです
愛は、窮屈なんです
こんなにも
ごめんね。
弱くて。
ごめんなさい。
我が儘で。
たったひとつ、
"許し"を私に下さい。
それだけで、きっと今よりは
ずっとずっと楽になれるはずなのに。