詩人:そほと
夜
降り出す雪のにおいが
朝の風に染みていた
さむさ坊主が肌に立ち
雪のにおいにふるえている
雪
朝には土を埋め尽くし
夜はその下に眠る
眠れる夜のために
バベルの塔より高く
螺旋階段をつくってやりたい
レンガを積んで
つくってやりたい
雪
朝には昨日の雪を埋め尽くし
夜はその下に眠る
眠れる夜のために
花を飾ってやりたい
あなたの好きだった
むらさき色の花を
枯れ枝のようだったその腕に
抱えきれないほど
雪
朝には昨日の雪を埋め尽くし
夜はその下に眠る
2009/01/28 (Wed)