詩人:歹←ガチ
ごほんでにぎって
きみとはじまったんだ
きみとであってから
このぼくのてのひらの
指ひとつひとつにも
意味があったとさえ
おもえてきたんだから
ふしぎでしょうがないよ
おやゆびはさ
きみを抱きしめ
離れないように
つかむために
ひとさしゆびは
ふたり歩んできた
思い出や場所を
ゆびさせるために
なかゆびは
きみが泣いたとき
おちそうな涙を
うけとめるために
くすりゆびは
もう少し先になる
誓いのその瞬間
輪をはめるために
こゆびは
運命を確かめて
繋がりを確かめる
あの糸のために
ごほんでにぎって
きみとこいしたんだ
またあした
あしたのあしたも
またあおうね
ごほんすべては
大きく手をふるために