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詩人:高級スプーン
夜
お空には三日月
僕は
歩道橋の上から
走る車の群れを
見つめてる
こうしてるとなんか
落ち着くし
何処か遠くに
行けるような気がして
いつまでも眺めてるんだ
クスクスと
声がする
誰だろう振り向くと
夜空が
白い歯を見せ笑ってた
これから進む未来や
いままで歩いてきた過去や
今悩み考えてる全ては
星の数にも満たない
それでも
僕は立ち止まって
今日もまた歩道橋の上
行き交う光を眺めてる
夜
お空には三日月
コンビニで
雑誌とパン買って
家に帰る途中
ふと空を仰げば
まだ
君が居て僕に
白い歯を見せ笑ってた