詩人:どるとる
素直になれない
この僕を
強がらせるのはなんだろう
たいして強くもないのに態度ばかりでかくって
たくさんの人たちについた嘘や
たくさんの人たちにつけた傷を
思えば申し訳なくなる
素直になれない
この僕を
愛してくれた君は
けっして僕の強がるこの意地っ張りなところを愛したわけじゃない
だから この強がる気持ちを今すぐ捨てたい
でも 僕は弱いから
強がっていなくちゃ
無防備になる気がしてこわいんだよ
強がっても強がってもほんとは当然だけど強くなんかないから
悲しいものは悲しくて
寂しいものは寂しいのさ
愛されたい
素直になりたい
強がりたくない
でも
かばうものがない
そんな気持ちを話したら君は言ったね
これからはわたしがあなたの強がりのかわりに盾になりましょうと
そして僕は言った
それなら僕は君を守る刃になる
強がりはもう必要ない
だって今は君がいるから
心強い味方の盾があるから
強がらなくても
意地を張らなくても
傷つくことはない
泣くこともない
ああ僕などえらくもない
君がいるから僕は笑ってられる
だから僕の全ては君なんだ。