詩人:どるとる
なんでも他人のせいにしてしまえば
簡単で手っ取り早いけど
たまには自分の悪かったところ振り返ってみれば案外悪いのは僕かもしれない
散々走り回って
たどり着いた夜の片隅
逃げ場所がふさがれたような 行き場のない気持ちでベッドに倒れ込む
孤独 黄昏
欠けた月
それと誰かが安易に言い放つ言葉
さよなら
僕がずっと探してるものはなんだろう
僕が見つけたいものはなんだろう
さがしてもさがしても見つからないものはなんだろう
色も形も手触りも
何もわからないもの
だけれど確かに
探してる
意識の外側で
今も見つからない
さがしもの
並木道に影を落として
昨日歩いた道と同じこの道をたどって
僕はまた軌跡を追うように 名前のないさがしものを探している
少しだけ心を萎えさせる風に絶えず吹かれて。