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[127722] 糸を辿る旅、雨と歌いながら

詩人:ジャガー

心の中に決められてる

独りでは解けない絡まる糸



固く結びついたまま

切る事も出来ないから

身体中に巻き付いたまま

端を持つ人に会いに行こう





空はいつまでも高く

僕はいつまでも小さく

道はいつまでも長く


続く






どんな時もそこへ

歩いていたから

止まぬ雨の下をくぐって


青空を夢見てる

そこに君がいなくても




ふとたどり着いた

薄暗い道見覚えのある景色

団地まで続く上り坂


夢中になって糸をたぐる

足を止めた視線の向こうには


糸を持ったまま

無邪気な声で歌う

君を愛したままの

少年がいた



その歌は純粋で

切なく雨と重なってた



連れて行くにも

僕にはわかる

彼はここを動こうとしない



振り返り僕は歩き出した

長い道のりをこのまま行こう

新しい歌を雨と口ずさみながら






2008/06/12 (Thu)
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