詩人：甘味亭 真朱麻呂

悲しみを拾い集めてみても悲しくなり
悲しみが深まるだけだろう
傷口が広がるだけだろう
そんな無意味な事を繰り返してても
喜びだけじゃ片付かない理屈を通り越した真実がいまふたりを深く深く悩ます
しがらみになっているんだ

喜び 悲しみ…
悲しみ 喜び…
繰り返し 繰り返し
何度も何度も何度も
きりもなく繰り返す日々はどこまでいつまで続くのだろう…？
答はわからない
こたえてくれる人はいない
なぜならこたえられる人はいないから

みんなにとっても永遠にわからない問いかけなんだな
少し子供じみた疑問を抱いて眠る夜はひとりしばらく空をみてた
決まった形やルールなんかない
生きていく僕らにとっちゃそんなもの元からないのだろう
僕らの中にある哲学は誰かにつくられた思考回路が割り出した作為的な感情なのかもしれないから
悲しみを拾い集めてみても
喜びはなかなか落ちてない 言葉にすりゃきりもないほどあふれるのに言えるというのになぜかにがてなのさ
さっぱりなぜかにがてなのさ
決まりのない終わりじゃ分が悪すぎると言い張るばかりで
終わらない押し問答
イヤだの一点張りで
終わらない茶番劇
いつまでもつづいてく仲違いの日々。