詩人:詩奈
「コーヒー」ボンとテーブルに置くいつから手渡ししなくなったのだろうテレビの消えた部屋で音の聞き方は忘れた沈黙が押し出す冷気に身震いする冷えた2つのホットコーヒーはお揃いのマグに入ったままでもっとお互いが伝え合うべきだったのかもっとお互いが我慢すべきだったのか聞こえた唯一の音がため息で涙がつたう