詩人:甘味亭 真朱麻呂
回るのさ 回るのさ
すべてすべて回るのさ
季節も時代も時間も
僕らを縛りつける命も
回るのさ 回るのさ
ぜんぶぜんぶ回るのさ
くるくる 地球も回る
命も回るようにめぐる
だから人は人と出逢う
そしてまたくり返すよ
何度も何度も人が生まれてくる限り
人は人と出逢い
新しい命が腹の中に宿る命めぐらせながら
産声をあげこの世界に
誰かの元に 胸の中でやがてそれはたちまち笑うでしょう
そしてめぐる命がまたここにそこにも生まれてくるんでしょう
腹を割く痛みを乗り越えて痛みが消えたときに産声あげて生まれてくるんでしょう
ラララ…ラララ…ラララ…いつもいつでも僕も君でも誰でも
誰もがそうやって恥ずかしくても生まれてくるんでしょう
へその緒切ってきれいに洗ってふかふかの毛布に包まれて母親の腕に抱かれて笑うでしょう。