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[160512] 続きのないストーリー

詩人:どるとる


悲しいことも多い
こんな世の中だけど
生きてさえいれば
いいこともあるのさ

暗い顔していても
立ち直れずにいても
歩き出さなくちゃ
何もはじまらない
だからとりあえずは
歩き出してみよう

今日もあっという間に日はとっぷり暮れて
日が短くなったのかな
6時ごろには真っ暗になった

電柱が並んでる
影も見えないくらい
暗い夜
そんなとき灯りになるのは
優しい人の優しい言葉

なんだかんだいってもわかってるはずだよ
言い訳重ねても心のどこかではわかってるはずだよ
この人生は一度きりの長い長い旅だってこと
目的地にたどり着いてしまえば二度とははじまらない
続きのないストーリーだってこと

落ちた涙が
つめたいアスファルトに
はじけて消えた
その一瞬が
ただどこまでも積み重なっただけの
遠まわしな繰り返しの中で
ずいぶん時間を無駄遣いしてるのは
昔からわかっているけども
何ひとつ
打開策は無いと
言い訳を延々と繰り返すだけ

さあ また1日がはじまる
僕のつまらない詩のような
色味も味気もない
続きのないストーリー
季節のページが少しずつめくられて
そしてこの街が白い雪に覆われるころ
僕は何かひとつでも見つけられるかな
たとえば迷路から抜け出すすべだとか

悲しすぎて もう
何が悲しいのか
わからなくなる位
淡色ストーリー
溶けてはにじんで
傷の痛みも通り越して ただ悲しみに変わる

なんだかんだいってもわかってるはずだよ
言い訳重ねても心のどこかではわかってるはずだよ
この人生は一度きりの長い長い旅だってこと
目的地にたどり着いてしまえば二度とははじまらない
続きのないストーリーだってこと

電柱が並んでる
影も見えないくらい
暗い夜
そんなとき灯りになるのは
やっぱり大好きな自分だけ

心の水面に波紋が生まれる
調和の乱れた不規則なリズム
光と影のしま模様。

2010/09/16 (Thu)
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