詩人:カナリア
彼がガングなギャングなら
あたしはエキサイティングなドーリィーで
間違いなくイカレた二人は
夜に瞬く星に
niceなchoiceなnaming
それがあたし達の
クダラナイ遊びだった
彼があたしを‘アル’と呼びはじめたのは
彼が昨日あった星が
空に盗まれたと
騒いだ夜だった
その小さな星に
‘アルカテル’と名前を付けていた彼は
空を見上げ
星も死ぬのだと涙し
タバコを灰の中に立てるとそこに火を点し
あたしにアルの身代わりになって死んでくれと
玩具(オモチャ)の銃口を
つきむけた
彼が引き金をひき
あたしの頭をぶち抜いた瞬間から
あたしは‘アル’となって
彼はあたしを埋葬した
イカレた二人は
今宵も星にnaming
次の星が消えた瞬間
間違いなくあたしは彼に
また殺される