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[116855] 思い出にさよならを告げて@

詩人:甘味亭 真朱麻呂


久しぶりに来たふるさとの道を歩く
ふと懐かしさを見つけた何気なく見上げた空はもう茜色
頭の中に今でも残る
鮮やかにその思い出のひとつひとつを憶えてる
今ちょうどそれを思い返していた
振り返る僕の心に刻まれてる数ある証
何でなんだろう懐かしすぎるからかな
不意に涙こぼれて僕の瞳に映る景色のすべてがぼやけて見えた

この街のやさしさに僕は育てられていたのかなぁ
雨は降る 風は吹く
どんなときもどんな日でも幸せはここにあったんだね
ちゃんと探さなくても心の中に満ちていた
あふれそうなくらい
心の中で幸せは満ち溢れてる 今も変わることのないやさしい思い出の少し色あせた遠い記憶の中に変わらない笑顔を浮かべた自分が居る
どんなに時が僕の身のまわりの変えたとしても この街の景色を変えようともいつまでも心の中にあるあの景色だけは永遠に消えず輝いてるから

だから今も思い出せば変わらないメモリー
恥ずかしかったり失敗したこともたくさんたくさんしてきた
人にいえないくらいの悪いことも数え上げればきりがないほどやってきたけど
ろくでもないような記憶でも思い出の中にある大切な大切な記憶だから大切な大切な記憶として記憶のまま残しておくよ
残しておきたい
だからそのために今もそのやさしさを抱きしめたまま笑ってばかりもいられないけど頑張って生きています
そんな輝く思い出を明日に踏み出す力にして
思い出はただそこに立ち止まっていても何も始まらない仕方ない意味もないすがってばかりいる為にあるのでなく
明日に踏み出す為にある 明日に踏み出すささやかな踏み台なのさ思い出に頼りきるのはもうやめにしよういくら懐かしくても歩き続ける
僕は記憶の中立ち止まらず明日へ向かって歩きだしてゆく
それがきっと未来へ進んでいくためのいちばん最初に出逢う思い出にしばしの

2007/12/14 (Fri)
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