詩人:甘味亭 真朱麻呂
今よりもっと幸せになりたい
今よりずっと金持ちになりたい
そんな願いばかりが増えるばかりで
想いはつのる一方で
そのくせその夢に近づこうと歩き出す事もせずにただ夢ばかりを語っている一歩も動かずに
叶えたいとだけいって叶えたい夢はほんとに叶えたい夢なのかも疑わしくて
そんなめったやたらに増えていく夢ばかりが胸を埋め尽くす
むなしさで心はぎゅうぎゅう詰めさ
ほんとは悲しくて
ほんとはむなしい
それなのに笑っていた
つくり笑いの笑うしかない僕はもうこうなったら笑うしかないからといつまでもバカみたいにむなしさごまかすようにと笑っていた ああ
忘れられるように
忘れられるわけなんてないのになあ
ずっとずっと笑いまくっていた
あごがはずれちまうほどにさ
悲しき妄想を抱いた
少年の夢の終わり
そして
新しい 新たな
ほんとに叶えたい夢の素晴らしい夢を探す旅の始まりさ
あのころは妄想最前線
でも今はでも今は
理想急前線さ。