詩人:甘味亭 真朱麻呂
無駄なモノなんてひとつもないのさ
僕が歩んできて道のその中で作り上げてきたモノがいつの間にか色褪せても
あのころと何ひとつ変わらない輝きが僕の瞳には映ってる
その道のりの長さは気の遠くなりそうなものだったけど確かに変わらぬ輝きがそこに秘められている
僕には僕だけには分かるんだ 分かるんだ
ただ振り返れば遠く
目の前の遠くに心の気を目をやれば道がまだまだ続くやになるほど 過去には戻れないけどその代わりに消えないからいつでも思い返せばその道を歩いてきた自分がいたあのころを思い出せる
心に記憶の中道をつくり思い出すようにたどってゆく
でもそこに名残なんて惜しむものなんて何も残してないから
なんて強がり後悔だらけなのに…いじらしいのさ こんな自分
珍しいこともあるもんだかわいそうだと思った
足跡をつけろ
この道に消えない
足跡をつけて
いつか記憶の中で
振り返ったり思い直したどってみても道を迷わぬようにすぐ分かるように道を見失わないようにこんがらがらないように
でっかい足跡をつけろ
僕がここまで歩いてきた印でもある足跡をつけて
ほらちょっと後ろを振り返り下を見ても小さな足跡があるくらいさ、あるだけさ
こんだけ歩いてもまだ道は続く
誰かの勝手な予想を悉(ことごと)く裏切って進む
ほら足跡をつけたのが分かるだろ
足跡がこれしか歩いてなくてもちゃんとついてるだろ
見えてきたよ
歩いてるうちに叶えたい夢が 叶えたい夢まではこんでく
思いは風になって僕の心を巻き上げて
夢に誘(さそ)い新しい明日へ 風の吹き抜ける涼しげな場所からあったかい場所へとまたあったかい場所から涼しげな場所へと何度も何度も
まだまだ終わらせずに 終わりはまださ
何度も何度もはこんでく
風がふわり足も浮かせて未来へとはこんでいくよ
足跡を空につけて