詩人:チェシャ猫
僕は唄っているよ想いも届かぬ程に遠くに離れても貴方にだけは聞こえる声で・・・暗い海の中で一人孤独を吼えても響かぬ世界群れては過ぎ去っていく輪郭の違う他人に憧れ僕は泣いていた見付けて 早く見付けて誰かの灯りでしか存在を証明出来ない月に重なり自我が溶けてゆく前に壊して ・・・壊れて独りを恐れていることすら叫べぬ臆病な心が消えぬ痛みを感じるその前に僕は泣いているよ願いも届かぬ程遠く離れた片隅貴方にすら聞こえぬ声で・・・