詩人:ヒギシ
先の潰れたクレヨン或いはサクラの枝で柔い土にあの頃描いた設計図シャープペンの硬い芯で細部を書き出すにはまだ早過ぎて幾度も破いて散りばめた僕の部屋は 今まっ白だすきま風が遊びにくる度ばらばらと舞い上がるちっちゃくて壮大な何かのカケラペンを持つ指が長くなったけれど紙くずは捨ててはいけないそんな気がして今 僕の部屋はゴミ箱、否オモチャ箱のまま