詩人:どるとる
ねえ 愛おしい人はすぐ近くに こんなにも近くにいるのにね
まるで 遠い空と地面ほどの距離があるよ
心はそれくらい離れている
言葉を放つのも
勇気と最善のセンスがいるから
傷つけないようにとすればするほどへたくそになる
今日も無口のままで
思いを明かせぬまま
背を向けた 君に
地球は僕らがどんなに悲しくても
手助けなんかしてくれやしないけど
なんて なんて 綺麗なんだろう
夕暮れの空は
君のこと世界一
愛してる僕なのに
言葉が出てこない
どうしたらいいのかな
答えは行き場もなく
さまよい続け
やがて僕の胸の奥深くに沈没船のように沈んでいくのかな
そんなわけないさ
僕は走る 君に会いに行くために
真夜中の道を照らす月の光がつくった一本道をたどって
君の心のドアをたたいて
呼ぶのさ
素敵な名前を
愛ってこんなに近くにあればあるほど
恥じらいを覚えるんだね でも不思議な引力がまた僕らを引きつけて
気づけば 君の隣で今日も僕は笑ってる
幸せそうな顔が
輝いているね
ぬくもりがたまらなくって
涙があふれる
これが僕がずっと
探していた 気持ちさ。