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[116972] 退屈な食卓・憂うつな晩酌

詩人:甘味亭 真朱麻呂


変な気持ちがせり上がってくるのさ
目の前の真実(こたえ)なんてもう目が覚めた時にはなにもなくそこではじめて夢だったと気づく
はかない幻の終わり
気だるい日々の始まり

変わり映えのない日常がただどこまでも続いていく
誰も知らないようなこともまるで答のような気もしてくる
こんなんでいいかと適当であやふやな決め方で僕は本当に満足なのか
それでいいのか満足なわけもなくもどかし気持ち抱え歩いてゆく足取りは重くとてもそこへ行き着くまでの旅程(りょてい)はきびしいものだった

うなだれて下ばかりばかり向いていたから
目の前を見なくちゃ
顔を上げて明日を見据えなくちゃ今をしっかり瞳に映して見極めなくては
目の前の景色ばかりにとらわれてその中にひそむ真実が見えずにいた
惑わされてしまっていた僕は何ひとつ見えやしなかった
それなのに
それなのに強がってばかりいた偉ぶり意地を張り強情になっていました
素直な心を隠したまま
そんな気持ち隠す闇ばかりを見つめてきました
言葉もないけどあふれる涙が伝えようとしているよ
伝えようとしているものを抱きしめて
つよく抱きしめて今
全ての見失ってた光を心に集わせて
切ない気持ちせめてのなぐさめとして今夜だけくらいは目いっぱい笑いたいんだ…

心の奥に今も隠したままの君への気持ちはもう隠さない
もう素直な心拐(かどわ)かしたりしないよ伝えるから
退屈な食卓も憂うつな晩酌とも今日でお別れさ
明日は君と食べるよ
おいしくてあたたかい手作りの料理と君が注いでくれる格別なお酒
それはまるで幸せをそそぎ入れるように
幸せな味がしたんだ
そんな気がしたんだ
ラララララ ずっといつまでもこの愛が続くようにと祈る夜に微笑みあった今夜のこと忘れない
もう大切な見え隠れしてた真実の光見失わないよ明日からは見極められるよ

2007/12/16 (Sun)
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