詩人:旅人モドキ(左利き)
音を楽しんでこそ音楽なんだって 何を今更そんな話なんかしてんの頭で考えながら言葉に乗せるより 昔っから味わってる感覚だろうし身も蓋も無くて退屈だと斬っては 歯に衣を着せずにきみを論破する詩よりも歌がきっと先に存在して 揺らめく感情の弦など弾くならば紡がれる官能の糸で布を織るなら 波は合間を縫っておれも懐を述べ蜜までたっぷり含む一雫など吸い 言の葉にも乗せて歌声が響けばと哀れな器も怒れる刃も旋律に変え 口ずさむ音楽で奏でてくれまいか