詩人:まとりょ〜鹿
春に咲き いづれ散る
そんなモンだと薬もつけずに放置した。
肥大した心臓の見えぬ腫瘍は
アイツにすっげー似てんじゃんなんて
ドーナツ屋のキャラクター
店先でニヤニヤしちまう位の症状だわ。
痛みを感じだしたのは何時の日か?
多分煩わしい位に、女扱いの上手いノッポの野郎が
お前の横に現れてからだ。
動悸や息切れの理由
それはお前が綺麗に笑ったから。
不眠や寝不足の理由
それはお前が泣いて俺を叱ったから。
コレを病と呼んだのは
多分こんな日々を
ただ指をくわえて見てた輩が
辛い辛いと嘆いたからだ。
コレを病なんて呼びたくはねぇんだよ。
俺は誰より俺に素直なんだよ。
だから先ずは
この扉を開く事にしたんだよ。
だからお前は
打ち上げ花火を合図に
俺から真っ先に逃げておくれや。
背面迫る
俺の気配だけを
毎日気にして逃げてくれや。
俺はお前を捕まえて
“どーする?”って聞くから
お前は苦笑いで
“参った”と囁いてくれよ。
病は気から
恋は君から…。