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詩人:チェシャ猫
この命が君の幸せを守るなら
迷わず僕は散り逝こう・・・・
右手に握り締めた悲しみの産物
引き金に手をかけてまた心を殺す
この手で奪う命の代わりに守れる命があるから
涙を薬莢に変えて僕は笑う
命の意味すら曖昧に堕ちてゆく場所に立ち
降り続く赤い雨の終わりを信じている
無理やり掲げさせられた旗に誓いを立てて
僕は命を棄てに逝く
顔も見たことの無い天の為にと叫ばされ
僕は命を棄てに逝く
この手で終わらせる人生の代わりに
この手で守る人生が有るのなら
この手で壊す世界の代わりに
この手で創る世界が在るのなら
鉛を吐き出す船への片道切符を握り締め
哀しいほどに青い空へと舞い上がる
二度とは戻れぬ場所で生きる君の為に
僕はこの身を弾丸に変えよう
命すらも兵器になって堕ちてゆく場所に立ち
哀しみで曇った世界の向こうを夢見てる
例え其処に僕の居場所は無くても
貴方の幸せを描いてる
この命が君の笑顔を守るなら
笑って僕は散り逝こう
この命が君の幸せを守るなら
迷わず僕は散り逝こう・・・・・
ps若き命を散らしていった先人に捧ぐ