詩人:甘味亭 真朱麻呂
だから
きっぱりあきらめちまう僕により
あきらめちまうその病因にむしばまれた箇所(ぼく)にとどめを刺してくれよ
明日が見えるように
やがて
未来が見えるために
それまでは
僕はずっと一種の重病人のままだから
僕は繰り返すよ
いつもの言葉を
リハビリ気分で
バカにしないで
恐れ多くも一歩間違えりゃ奈落に墜ちるから見くびれない
だから繰り返すよ
明日はもう見えたか…?
明日はまだ見えない…?
見えるはずもないものだけど
見えるものなのさ
わかるんだよ感覚として感じられるものだから
見えたならわかるはずだから
見えるんだけれど見えないくらい彼方ほど遠くにあるから見えないんだなぜなら未だそれがいったいなんなのかさえわからないから僕にはわかってないからもしかしたらもう見えてるのかもしれないけど見てるのかもしれないけどそれがわかんないんだすべて見渡せてこんなにたくさん見えるのにねその中のどれかなのかがわからないから迷っちまうだけさ単純に単純なのにさ複雑に絡まらせてるものはなんだ?こんな無防備な僕らを
いっそその世界観に染まって飲み込まれなくちゃ見えるもんも見えない
問いかけばかりじゃ苦しい
答ばかりじゃ退屈さ
だから歩く
だから歩く
だから歩いて探すのさ
いつも
人生という旅の中
この限られた時間を有意義につかって
この限られた時間の中で 旅の中で見つけるもんなのさ答も
ああもういやだなんて弱音吐くも気づくとまた歩いてる
僕がいる
心が求めるのをやめない限り僕がいくらやめたいって思ったところで思ってもやめられやしないから
歩く 歩く 歩く
心が求めるのをやめるまで心が求める場所に行き着くまで行けるまで
歩く 歩く 歩く
僕は歩く いやでも何でも
歩く 歩く 歩く
歩くしかないのさ
endlesswalk