詩人:甘味亭 真朱麻呂
毎日こんなことばっかしじゃ同じことを繰り返してばかりいては息が詰まるし何よりもつまらないでしょう
自由の翼広げて それだと気づかずに見過ごしたり素通りするみたいに通り過ぎてしまう 悲しくてほんとの気持ち明かせずに言えぬまま夜は更け朝焼け朝陽が昇る涙こぼれた夜が音もなく夢から覚めるように終わる
もうどこを探してもどこにもないのです
それは永遠に封じ込められたからわからない二度と戻らない月日のようにそれは流れてく遠い過去へ
待ち続ける背中に降るように注がれるゆるやかにくねった陽射しと孤高の黄昏
海鳴りのように心に波打たせていたんだ
明日へゆこう
忘れちまったら二度と描けない場所
ここまで描けりゃそれで十分なのにこれまで失ったらどうする気なんだい?
夕暮れの教室
誰も居ないグラウンド
まるで幻想的な雰囲気さ忘れ去られた夢の在処を探し続けることこそがきっと輝くために必要なたったひとつのピース
帰り道街行く時のささやかな気遣いに手を握る暖かさに手を組もう差し出したのは僕の方
茜空がきれいに視界の中を染めて
突拍子もない嘘や作り話にも笑える
僕らはずっと歩いていく未来まで
やがておとずれる終わりという駅まで
お互いを信じて幸せなまどろみに少し酔うよ
また新しい想像抱え込んで波打つ時間の流れの中を泳ぐのさ
まだ足りない何か探し求め今沈んでくあの夕暮れの彼方までも目指して家路を行く歩いていく変わらずに変わらない歩調と早さでこのまま歩いていくのさ 手をつなぐぬくもりと気持ちだけはいつまでも永遠に変わらない不変のもので
言葉と夢物語とをはずませて夢風船追いかけて割らないようにそっとやさしくつかむよ 君と僕の手で持ち帰ろう 幸せを持ち帰ろう 未来という僕らの家まで
できないという弱音は今はしまって
ただ今は歩く 歩く 歩くよ。