詩人:どるとる
真っ白い唄をうたいたい
この世界で一番愛する誰かへ
下手くそだとはわかってても
頑張って頑張ってうたうから
白い唄を
雲より 鳥の羽根よりも白い
そんな唄を
いつか うたいたい
孤独の闇から抜け出して若い声を取り戻したなら下手くそでも頑張って頑張ってうたうよ
白い白い唄を
頑張って頑張ってうたうよ
夕暮れ
二人の影が揺れて
そして僕らは白い唄を口ずさむ
それはたった一言の短すぎる唄
愛しているよ…
ただそれだけで始まり終わる唄
だけれどその余韻は永遠にも続いてく
白い白い果てしなく白い空より限りなく白い白い唄
白い唄だ
いつか うたいたい
きみに うたいたい
汚れのない真っ白な唄を。